運動不足 ?! 今までなかった 肩こり を感じる。
学生の頃はスポーツもやっており、肩こりとは無縁の生活をしていた方ですが、
システムエンジニアの仕事を初めてから約7年が経ち、肩の重さ・ひどいときには痛みまで感じるようになってしまいました。
世間でよく聞く「運動不足」 などはどのように影響しているのか、どのような対処をして改善できたのか 29歳 システムエンジニア 男性 の症例を紹介します。
<患者の背景>
・システムエンジニアの仕事に就き7年が経ちました。
・学生の頃は、勉強やレポートなど、机で作業することは多々あったが肩こりなど感じたことはなく生活をできていた。
・仕事を初めて2~3年目あたりぐらいから少しずつ肩こりを感じ出し、今は常に肩が重い、仕事が忙しくデスクにむかっている時間が長くなると痛みを感じ出し、集中ができないぐらいまで痛くなる。
・残業が遅くまで続くこともあり、ずっと座ってPCの作業が続いている。
・常に肩こりはあり、首や肩甲骨の間もコリで辛い。
・学生時代は部活動やサークル活動で少なくても週二回は運動をできていた。
<身体の状態>
・首から背中にかけて背骨の動き(柔軟性)がかなり悪くなっている。
・首 肩だけでなく肘から先まで筋肉は硬く、疲労もかなりたまっている。
・肩甲骨の動きが悪い
<施術の経過>
上記の場所を中心に施術をしていく。
初回で身体の状態をさせていただいたとき、身体の柔軟性は悪くなっていること。仕事がハードで1日でもかなり疲労がたまってしまうとのことだったので。
身体の改善がみられるまで、まずは3週間で4回ほど、短期集中で施術をさせていただきました。
ご自宅でもストレッチなどをやっていただき 改善をはっきりと感じていただきました。
たまに肩こりを感じることがあるが、寝たり、ストレッチをすることで治る程度でそこまで、仕事に影響はない程度とのことでした。
繁忙期などはどうしても疲れがたまってしまうため、今でも3週間に1回 メンテナンスとして来院され、身体がつらくならないように努めています。
<担当者からのコメント>
・患者様は同じ姿勢で長時間PCの作業が続いたために、肩の筋肉や胸の筋肉そして腕の筋肉が強くコリ緊張していました。また、そのような状態がずっと続くことが今回の症状の原因になっていると考えられます。
・コリの原因は筋肉の血行不良です。血行不良が続くと乳酸などの老廃物が溜り不快感や痛みといった症状として現れます。
・肩こりはひどくなると頭痛や腕のだるさなども起こし、集中力の低下にもなります。ひどくなる前にマッサージで改善していきましょう。
運動不足が原因なの?
まず運動不足により起こる身体に悪い事は、
- 筋力・体力の低下
- 血流が悪くなる
- ホルモンの減少 などなどあります。
その中で、コリや重だるさ にとてもかかわりが深いのが 血流の悪化(血行不良) です。
栄養・水分や酸素・ホルモンなど重要なものを、筋肉や内臓などの身体のいたるところの組織に届ける役割をしています。逆に筋肉などから老廃物や疲労物質などなどを運び出す役割を持ちます。
その「血」がまったく届かなくなった組織は壊死してしまうほど。「血」とは、身体に絶対になくてはならないものです。 そして止まることなくつねに流れて続けている「血流」の働きが大事になります。
その血行不良が、運動不足により ゆっくりと進行してい行きます。
慢性的な運動不足により、少しずつ血流は悪くなっていき、普段仕事などで使い続けている筋肉にも血流不足が起き始めます。
その結果として、今まで平気だった肩や腰にも疲労感が出現し、ひどいときには痛みを出します。
筋肉が血流不足になると?
筋肉が働くためには、エネルギーを使います。それらは血流により筋肉の細胞に届けられます。またその使い終わったエネルギーは老廃物となります。そのため筋肉には血流が多く必要になります。
筋肉にその血流不足が起きることにより、筋肉は硬くなります。老廃物が筋肉の細胞内にたまってしまい、細胞が硬くなっていきます。 また細胞の代謝なども悪くなり筋肉が他の筋肉や靭帯などと癒着をおこし可動域なども狭くなっていきます。
若い人が身体が柔らかかったりするのは、血流がしっかいといきわたり筋肉が水々しく柔軟性に富んでいるからです。
運動不足 にはどうすれば?
厚生労働省が発表した資料では、1日に60分以上歩くことが良いとされています。
ジョギングや軽い運動であれば 週に2回 30分続ければよいです。
筋力を上げたい、痩せたいなどの目的がある場合は他に運動や筋トレなどが必要になると思いますが、
今回のように、運動不足の最低限の解消、血流不足の改善なども目標にするのであれば、これぐらいの運動で十分事足りると思います。
またストレッチなども筋肉には良い行いですが、血流を上げるということに関したは、少し物足りない運動になります。
身体全体が温まり、30分以上は続けられるような、有酸素運動がベストになると言われています。
運動不足 にカイロプラクティックは有効なの?
カイロプラクティックには、筋膜リリース・関節モビリゼーションと言われるテクニックがあります。
それらは、硬くなってしまった筋肉・関節を直接的に手で動かし、硬さ(癒着)を取り除いていきます。
一度硬さ(癒着)がとれると、血流が再び通りやすくなり、細胞が活性化します。
もちろん血液をサラサラにすることはできませんが、血液がいきわたる場所を再び確保できるようになります。
しかし、また同じ生活を続けることによって、血流不足は起きてしまいます。その予防のために、簡単にできるエクササイズをお伝えして行っていただくか、メンテナンスで定期的に再発予防をします。