なにもできないぐらいな頭痛がでてしまう。
仕事に支障をきたしてしまう程の頭痛は困ったものです。
たまにでる頭痛ですが、耐えがたい状態に不安を抱えた
方の症例です。
当院で施術を受けられた患者さん(40代女性)の一例です。
<症例>
慢性的に首と肩こりがあります。肩こりなどは、重いなーっと思う程度であり、たまにマッサージや整体、カイロプラクティックなどを受けに行きばスッキリとして大きな困りごとではありませんでした。
でも、たまに頭痛がでてしまう時があり、そうなると仕事にも全く集中できす、夜になって横になってても痛みが全然和らぐことがなく、ただただ痛みを我慢するだけで、何も行動ができなくなってしまう状況でした。
頭痛の原因もイマイチわからず、どのようにすれば楽になるのか、どのようにすれば痛みがでなくなるのかをしっかりと知りたくて一度、診てもらうことにしました。
<初診時の症状>
初めてご来院されたときは頭痛はでていない状態でしたが、首〜肩の重だるさはその時もずっと感じているとの
ことでした。また頭痛については辛い時のお話を伺いました。
普段は事務仕事で、パソコン作業はもちろん、文字を書くことも多いとのことでした。その影響から首は、かなり
強いストレートネックになっているのが座っている状況からでも確認できました。
- 筋肉の状態は、主に首の横から前側がかなりこっていました。
- 首の可動域は、上を見るときに背中に痛みに近い重さがでる。首を左右に回す動きのとき、真っすぐ回せず少し上を見るような動き(代償運動)が入ってします。
- 肩の可動域は、外旋の動き(手のひらを体の外側に捻じる動き)が少なくなっており、肩の後ろのあたりに詰まり感を感じました。
- 頭痛は仕事柄月末、月初の慌ただしい時に多いような気がするそうです。
- 更に長時間のデスクワークを強いられます。
- 文字や数字を追うので目の疲れや乾きをとても感じ、ひどい時は午前中からつらいそうです。
- 普段の首~肩の重だるさが更にきつくなるとのことです。
<施術の経過>
まずは、頭から背中、腕までの広い範囲で体の構造的な部分(固くなってしまった筋肉など)に対しての施術を2週間で3回いたしました。
この時点で、首・肩の動かしやすさや、すっきり感を自覚していただける変化がありました。さらに頭痛に対処するために、機能的な部分(姿勢のとりかたや、一部の筋肉に負担のかかりにくい体をつくるために)に、1週間に1回を6回ほど施術いたしました。
合計で約2ヶ月ほど施術でしたが、期間中は強い頭痛はでることはなく、軽度の状態はあったものの、少し休んだら治まったとのことで、一安心しました。
また肩こり対しても調子が良く、現在は1か月に1度、身体のメンテナンスをお手伝いしております。
<担当カイロプラクターのコメント>
我々は『今回の施術が肩こりや頭痛の軽減に役立ったと仮定したら、何が効果的であったのであろうか?』と考察します。そしてメンテナンスで効果的であったアプローチを繰り返しながらお身体をモニターします。
今回のケースは筋肉、骨格や神経系などにアプローチをして、身体を整えることが効果的であったと
考えられます。よって目や頭の重だるさはもちろん、頭痛にもしっかりと対応できるように問診や検査を大切にし
なければなりません。
しかしながら、一般的に頭痛で悩まれている方々の多くは『頭痛特有の特徴』があるようです。
頭痛でお悩みの患者様にお話しを伺うと、偏頭痛と緊張性頭痛、偏頭痛と群発頭痛などのように、いくつかの
頭痛を併発されている方もいらっしゃるようです。
強い痛みを伴っている場合、すでに専門医である『頭痛外来』で受診され、重ねて代替医療である私共にひどい
肩こりなどの対応を依頼される方もいらっしゃいます。
みなさんの頭痛の症状の緩和の方法・原因の解決のために役立てれば幸いです。
😉 頭痛ノート 🙂
<解説>
「日本人の4人に1人は、頭痛に悩まされている」と言われているぐらい、頭痛でお悩みの方はかなり数多くいます。そして、生活には支障がでない痛みから、生活が困難になるほどの痛み。また痛みの種類、病名などもかなり多くあり、その人それぞれに対処法がことなります。
まず、頭痛には大きく二種類… 一次性頭痛 (片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛など)
二次性頭痛 (二日酔い・脳腫瘍・くも膜下出血などから起こる頭痛)
その中で、カイロプラクティックが得意とする筋肉・骨格・神経を主に変化させていく施術が、役にたつと考えられているポイントをまとめてみましたので、是非ご参考にしてみてください。
頭痛の種類や原因の判別
☆頭痛がどのような場所・痛み方・頻度でおとずれるか。
☆頭痛がどのような時・姿勢で悪化もしくは楽になるか。
☆体を動かすと痛みが強まるか。
☆温めると冷やすどちらで楽になるのかなどの情報が非常に重要になります。
また頭痛が一つだけでなく、他の頭痛と併発してしまっている方や、重篤な状態を示唆している頭痛もあるため、痛みが強いとき、不安があるときなどは、医療機関で一度見てもらう事をおすすめします。
<片頭痛> 30〜40代 女性 に多いと言われています。
・症状 ・脈打つような ・痛み吐き気 ・頭の位置を変えると痛みが増す ・光、音などの影響で痛みがでる。 ・季節や気圧の変動などにより出現することもある。
・片頭痛を誘発する動作として 首・肩のコリ睡眠不足。 過労。 旅行、外出。 過度の緊張 ストレス
・原因 脳が興奮状態になると、それを抑えようとして、セロトニンというホルモンが分泌されます。主に血管を収縮させて、血流をさげる働きをしています。 興奮状態が治まり、ホルモンの分泌も止まると、再び血管が拡張しはじめます。この血管拡張が近くの神経を刺激して痛みをだす。と考えられています。また、過度の緊張から解放された後、ストレスがかかりにくい休日などに、同じく血管の拡張が起きて症状がでる場合もある。
対処法(一例になります。試して悪化するようなら、他の方法を試してください。)
- 後頭部(特に頭と首の付け根の真ん中にある盆の窪というツボを中心に冷やしてください。)
- カフェインを摂取する
- 耳の脇(側頭部を軽)くマッサージする。
- 静か・暗い場所でゆっくりする。(横になれなくても、座っていてもよい)
<緊張型頭痛>
症状 ・後頭部、側頭部から首筋を中心にギューと締め付けられるような痛み ・夕方や夜に悪化しやすい ・目の疲れや倦怠感とともに現れることもある。 ・歩行など動作による痛みの悪化はない。 ・吐き気や悪心などはない。
症状を誘発する動作として 長時間の同じ姿勢、同じ動作の繰り返し。 血流不足や筋肉の硬さが痛みを発生させることがおおい。
原因 頭の横や首・肩の筋肉が緊張することによりおきます。その緊張により筋肉血流を悪化させ、そこに老廃物や痛み物質がたまり、周囲の神経を過敏にさせ痛みを引き起こすとされています。 このような原因のため、慢性的に頭痛おきるようになってしまうこともあります。
法対処
- お風呂に入るなど、筋肉を温める。
- 軽い運動を行う。(肩や首をゆったりと回す)
- 寝具の確認(寝返りは打ちやすいか、寝てときに力は抜けているか)
- マッサージなどでしっかりとコリをほぐす
- <群発頭痛> 20〜40代 男性に多いと言われている頭痛
症状 一定の期間・周期でかなり激痛がでる(群発期)があり、半年〜3年に1回の周期で、1〜3ヶ月の間毎日のように頭痛が続く。 ・痛みはかなり激痛 ・目の奥がえぐられるような痛み ・自立神経の乱れにより涙がでるときもある。
症状を誘発する動作として 原因も多くわかっていないため姿勢や動作による悪化もはっきりとはわかっていません。タバコや酒により悪化する人もいるようです。
原因 未だにわかっていないことが多い頭痛です。内頚動脈が拡張・炎症して痛みを引き起こすという説もあります。
対処法 医療機関から処方される薬や点鼻薬、皮下注射が主になるようです。
※以上のような、筋肉の硬さによる血流不足、自律神経の乱れによる痛み出現、慢性的なストレスが引き起こす痛み、は普段からの対処でも大きく変化をだせると考えられています。